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菅首相が2030年までに温室効果ガスを46%削減するという目標を表明
これに対し政権内から批判の声が上がっている様子
先に言っておきたいが、菅首相の表明は英断であったと思う。
(2030年ではなく1年後、2年後の目標を明確にしてほしかったという思いもあるが)
FIT制度が2012年から開始して10年が経とうとしているのに、日本の再エネ比率は未だ20%程度。余生の短い政治家にとっては将来の地球環境なんて頭にこれっぽっちも無いのだろう。だからこそ、経済第一主義の老人にとっては、今回の菅首相の目標がコストの掛かる「無駄」なものとしか考えられないのだろう。
いつまで経済成長を崇めているのだろう。バブル以来の株価最高値、この「好景気」、みんななにか特別いいことあった?
カンボジアの二酸化炭素排出量
カンボジアの二酸化炭素排出量は、現状のままだと2030年までに1億5,000万トンになる。
そのため2030年に7,900万トンに抑える目標を立てている。
一方、日本は
2019年の温室効果ガス排出量(CO2換算)は12億トン。これを2050年実質ゼロを目指している。
温暖化は世界規模の問題であり国ごとで見るものではないが、自分の国がいかに地球温暖化、ひいては動植物の絶滅に手を貸しているかを実感する数字だった。
温暖化で氷が解ける。
ホッキョクグマの狩りの場所が減る。
食べ物が獲れなくなる。
餓死する。
ホッキョクグマの個体数は今後35年で30%減少するかもしれない。
世界のコロナ死亡率は0.03%。
ホッキョクグマの方が人類の1,000倍も危険にさらされている。
【出典】
『ホッキョクグマの個体数、今後 35 年で 30%超減少の恐れ 研究』(https://www.columban.jp/upload_files/data/EJ0064_hokkyokugumagenshou.pdf)
英国王立協会(Royal Society)専門誌バイオロジー・レターズ(Biology Letters)掲載
再生可能エネルギーが良しとされる訳
これは私が再生可能エネルギー業界に進むことを決心した理由にも関わるが、なにが二酸化炭素削減に大きく寄与するのか、という話。
セクター別に二酸化炭素排出量を見ると(上図、少し古いがあまり良いデータがなく)、エネルギーセクターが7割も占める。エネルギーの中でもElectricity & Heatが最も多く3割。つまり電力・熱利用が最もCO2を排出しているということ。Transportation部門については今後のEV普及で電力需要が増していくことも考慮すれば、電力のクリーン化がCO2排出、ひいては温暖化抑止に大きく寄与すると考えられる。
ゆえにいま世界で再エネが注目されている。
(出典:Center for Climate and Energy Solutions, "Global Emissions")
環境意識の差 Apple & SONY
Appleが2030年までにCO2排出を実質ゼロにするという
改めて公的機関、
ソニーの製品はどうかと言うと、あくまで私見だが、ソニーほど壊れやすい製品を私は知らない(100円ショップを除く)。スマホは2年経たずに画面がボロボロ、ハードディスクプレーヤーも録画していたものが全て消えるという有り様。
大した製品も作らない上、環境意識も低い。気候変動問題を世界規模で捉え、リードしているAppleと比べると、
本来であれば日本製品を使い、我が国の企業を応援したいと思っているが、スマホ、イヤフォン、PCでAppleの製品レベルに勝る日本製品には、今のところ出会っていない。あれば教えて欲しい。
環境意識の対比が明確になったニュースだったと思う。
P.S. 京セラの製品はめっちゃ長持ちするので、値段に大差なければ京セラを購入している。